今日は最近読んだ本のご紹介をしたいと思います。
『子どもはみんな問題児。』
|
著者は中川李枝子先生。
「ぐりとぐら」シリーズでお馴染みの絵本作家の方ですね。
中川先生は保育園にて保母さん(あえてこの書き方をします。文中でも先生はこの書き方をなさっていましたので。)を17年間なされていたそうです。
その時の園での体験や、ご自身のお子さんなど、いろんな子どもたちについて思うことや関わり方が書かれた本です。
この本を一言で表すと、【子どもが膝の上で絵本を一緒に読んでくれる時間の尊さを思い出させてくれる】本であると私は感じました。
タイトルにまず惹かれますよね。
『子どもはみんな問題児。』
3人子どもがいる私ですが、特に長男を育てていて日々「この子は保育園でみんなとやっていけてるのだろうか…。もしかしてとんでもなく問題児なのでは…。」と不安に思っているのですが、中川先生はタイトルでこの不安を吹き飛ばしてくださいます。
勿論子ども一人一人個性があって異なる人間だというのは承知ですが、なんというか、こどもという存在は広い意味でみんなおんなじ性質を持っているのだなぁと感じました。
子どもは素直で、楽しければ笑う。
絵本は皆が大好き。
お母さんのことも皆が大好き。
読みながら、ページをめくるごとに涙が出ました。
誇張表現ではなく、本当に。
長男は、今現在保育園の年長です。
たったの6歳なんですが、もう6歳。
なんとなく、赤ちゃんだった頃の長男が少しずついなくなって、お兄さんになっているのを感じる日々を過ごしています。
少しずつ彼の中心が家族からお友達にシフトしていっているような。
勿論,まだまだ子どもで、そうはいってもまだまだ私たち親に甘えてくれていますが。
「私の赤ちゃん」だった長男はもうすぐいなくなってしまうのだろうな。
彼が本当に少年になってしまう前に、精一杯甘えさせてあげないと、私が後悔してしまう。
彼に許されている間に、精一杯愛を伝えないと、言葉での愛を笑顔で受け止めてくれなくなる時期が来てしまうんだな、と強く感じました。
成長していくのは本当に嬉しいんですよ。
しっかり会話ができることも、日々伸びていく身長も。
でもやっぱり、舌足らずだった言葉がスラスラ話せるようになってきて、抱きしめながらお風呂に浸かることも無くなって。
忙しい日々の中で感傷に浸ることはあまりないのですが、この本を読んでいると在りし日の幸せな思い出がどんどん思い起こされました。
ほとんど本文には触れていませんね。
でも、読めば読むほど、切ない気持ちと幸せな気持ちで満たされていきました。
図書館で借りた一冊だったのですが、どうしても手元に置いておきたかったので、読み終わってすぐ楽天で購入した次第です。
どなたにも読んでいただきやすい本ですが、特にお子さんがいらっしゃるお母様には、本当におすすめの一冊ですよ。
ご興味がありましたら是非、お手に取ってみてくださいね。